4614 通知パッケージ(パスワードフィルタ)の読み込み
SAM が通知パッケージを読み込んだときに記録される。実体はパスワードフィルタ DLL で、パスワード変更時に平文パスワードを渡される位置にあるため、悪性 DLL が混じると深刻な脅威になる。
概要
サブカテゴリは Audit Security System Extension。SAM(Security Account Manager: アカウント情報を管理する仕組み)が、レジストリ HKLM\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Lsa\Notification Packages に登録された DLL を起動時に読み込むたびに発生する。Windows Vista 以降、通知パッケージは実質的にパスワードフィルタ(パスワードの設定・変更時に呼び出される DLL)を指す。
発生契機・方法
- システム起動時の初期化で、登録済みの通知パッケージ DLL が読み込まれたとき。
- パスワードフィルタが追加されたとき。
セキュリティ上の確認事項
- パスワードフィルタはパスワード変更時に平文のパスワードを受け取る。悪性の通知パッケージは、認証パッケージより作成・設置が容易でありながら平文を盗めるため、極めて危険。MITRE ATT&CK の
T1556.002 (Password Filter DLL: パスワードフィルタを悪用して資格情報を奪う手口)に対応する。 Notification Package Nameが、組織で許可した既知の値(既定ではscecli/rassfmなど環境依存の標準パッケージ)以外なら必ず調査する。
ログレビュー時の注意観点
- 起動時に少数出るだけで、値は安定している。許可リストを用意し、見慣れない名前の通知パッケージを検知する運用が有効。
- 4610(認証パッケージ)と同じサブカテゴリ。LSA・SAM に読み込まれる拡張モジュールはまとめて監視するとよい。
主なフィールド
| フィールド | 意味 |
|---|---|
Notification Package Name | 読み込まれた通知パッケージ(パスワードフィルタ)の名前 |
用語メモ
- パスワードフィルタ — パスワードのポリシー検証などのために、設定・変更時に呼ばれる DLL。平文パスワードを受け取れる。