4610 認証パッケージの読み込み
LSA が認証パッケージ(認証方式を実装した DLL)を読み込んだときに記録される。既定以外のパッケージが現れたら、認証経路への細工を疑う手がかりになる。
概要
サブカテゴリは Audit Security System Extension。LSA(Local Security Authority: 認証を担う中核プロセス)が起動時に、レジストリ HKLM\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Lsa\Authentication Packages に登録された DLL を読み込むたびに発生する。Windows 10 の既定では msv1_0.DLL : MICROSOFT_AUTHENTICATION_PACKAGE_V1_0 の 1 つだけが読み込まれる。
発生契機・方法
- システム起動時の LSA 初期化。
- 認証パッケージが追加され、読み込まれたとき。
セキュリティ上の確認事項
Authentication Package Nameが既定のmsv1_0以外なら必ず調査する。攻撃者がレジストリに悪性 DLL を登録して LSA に読み込ませると、資格情報の窃取や再起動をまたいだ居座り(永続化)に使われる。MITRE ATT&CK ではT1547.005 (Security Support Provider: LSA に独自モジュールを仕込む手口)に対応する。- System32 以外のパスにある DLL や、見慣れない名前のパッケージは特に疑わしい。
ログレビュー時の注意観点
- 通常は起動時に少数出るだけで、平常時の値は固定的。既定 DLL の許可リストを作り、それ以外を検知する運用が有効。
- 4614(パスワードフィルタの読み込み)も同じ Security System Extension サブカテゴリ。両者をまとめて「LSA や SAM に何が読み込まれたか」を監視すると、認証まわりの細工を一括で捉えやすい。
主なフィールド
| フィールド | 意味 |
|---|---|
Authentication Package Name | 読み込まれた認証パッケージ。DLL パス : パッケージ名 の形式 |